学会賞

第4回学会賞

第5回全国研究発表大会の研究発表終了後の会員総会において、第4回学会賞授与式が行われました。
学会賞には、その前年度の学会員の業績、実績に対して贈られる学術賞(1名)と奨励賞がありますが、今回は残念ながら、学術賞、奨励賞については該当者はなく、過去に遡ってダイレクトマーケティングの発展に寄与されてきた優れた功績、業績に対して、審査委員により推挙される特別賞に、(株)カタログハウスが選出されました。

<特別賞>
(株)カタログハウス(かたろぐはうす)

<受賞理由>
今年度の学会賞 特別賞は、(株)カタログハウスに授与することになりました。
授賞理由は、同社が長年に亘って発行されてきた「通販生活」のダイレクトマーケティング業界における功績に対してであります。

同誌を通じて、カタログハウスが消費者に常に訴えかけてこられたことは、消費者にとっての真の価値の提供でした。それを表現するものとして、安心・安全・快適などに裏付けられた確かな製品を世界中から発掘し、こだわりを持った商品編集を続けてこられました。

さらに、登場する人物の発するメッセージにも筋が通っており、社会や消費者に間違いのない商品選択のテキストというイメージを強く植えつけるに至りました。通信販売に対する信頼を勝ち取るのに大きな貢献をしたといえましょう。「通販生活」は時代に先駆けたライフスタイルの提案でありながら、決して時代に迎合しない毅然とした姿勢を貫いたことによって、今では製品の判断や評価の基準となった感すらあります。

こうした地道な努力は、同誌を、ダイレクトマーケティングのパンフレットや単なる情報誌の域をはるかに超えて、洗練されたスタイルを提案し、主張する著作物にまで高めたといえましょう。そのことは、カタログハウスという企業の名声以上に、ダイレクトマーケティング業界全体の高い評価につながったと考えられます。

「通販生活」によるライフスタイルの提案は、ロングセラーの著作物以上の構成力と表現力と主張をもった著作として評価できるといっても過言ではないと考えます。

以上の理由により、今年度の学会賞の特別賞をカタログハウスに授与したいと思います。

<(株)カタログハウス 沿革>
1976年 前身である(株)日本ヘルスメーカー設立。
オリジナル開発の室内ランニング器「ルームランナー」を通信販売。
1982年 (株)日本ヘルスメーカーをヘルス株式会社に改める。
有料の月刊カタログ誌『通販生活』を創刊。
1987年 社名を(株)カタログハウスに改める。
「小林克也のアメリ缶」がヒット。
1988年 『通販生活』の発行部数が100万部を超える。
1992年 「きんさんぎんさん」を起用した正月CFが評判に。
1993年 ムック判カタログ『ピカイチ事典』『世界の模型事典』を発行。
同時に書店販売も開始。 1994年 『通販生活』の書店販売を開始。
ムック判カタログ『ロングセラー事典』を発行。
1996年 セブンイレブンで『通販生活』を販売。
「カタログハウスの店」大阪店オープン。
1997年 「もったいない課」設立。
全カタログの再生紙100%使用政策実施。
2000年 リユースショップ「温故知品」をオープン。
2004年 「カタログハウスの店」大阪店移転オープン。
「カタログハウスの店」横浜店オープン。

2006年6月
学会賞審査委員一同

過去の受賞者